2019年06月の記事

日々実施している嚥下体操の効果をあげる取り組みとして、 摂食嚥下口腔衛生委員会で 「嚥下体操パネル」を作成しました。

嚥下体操の様子

多くの介護事業所で行われている嚥下体操ですが、単純に「首を曲げて~」「口を開けて~」「手をあげて~」と体操していても、何の効果も得られない場合もあります。 動作の一つ一つには意味と目的があり、その点に注意しながら実施することで初めて大きな効果が得られるのです。

そこで、次のような点を満たすように「嚥下体操パネル」を作成しました。

  1. 利用者様が視覚的に真似できるわかりやすいイラストを入れる
  2. イラストを見せながら声掛けしやすいよう、スタッフから見える位置に説明を入れる
  3. どのようなことに注意して、どう促すと良いのかを示す
利用者様側(表)スタッフ側(裏)
嚥下体操パネル-1嚥下体操パネル-2

完成後、スタッフへ向けた使い方と嚥下体操の意義についての研修を開きました。 その後、摂食嚥下プロフェッショナル を中心に、 正しい嚥下体操をさらに広めます。

利用者様側(表)スタッフ側(裏)
嚥下体操パネル-31嚥下体操パネル-4

今後は、実際に使っているスタッフからの意見も取り入れながら次のような改良を重ね、「安心して食事ができる機能の維持」に努めていきたいと思います。

  1. 利用者様の摂食嚥下上の課題に応じて、効果のある運動の場面でスタッフが動作協力を行う
  2. 耳の聞こえにくい方でも聴覚への刺激を与えられるよう、マイク等を使用する
七夕イラスト

昨年の七夕 でも、たくさんのご家族様やご友人の方々が短冊を書いてくださった「来所された方々にも七夕の短冊を書いていただこう」 という取り組みを、今年も実施します!

昨年は、飾った短冊を後日 利用者様のもとへお届けしたところ、 たくさんの喜びの声や表情をいただくことができました。

七夕準備

本年も受付に設置しております。ぜひお立ち寄りいただき、多くの短冊をお書きください。お待ちしております!

利用者様の願いも、ご家族の皆様の願いも、どうか叶いますように...

敬和ヘルスケアグループ には組織内認定資格制度があり、 昨年「摂食嚥下プロフェッショナル( 関連ブログ記事)」 を立ち上げています。

先日は、その摂食嚥下プロフェッショナル2期生として7名のスタッフが認定され、 この日は、その認定証の授与が行われました。

認定証の授与の様子-1

組織内認定資格は、5か月間以上に渡って座学や実技で20時間以上学び、 さらに難しいテストに合格して初めて認定される内容になっています。 日々の業務で忙しい中 続けるのは大変だったと思いますが、 7名ものスタッフが意欲的に取り組んできてくれました。

認定証の授与の様子-2

まだまだ実践経験も少なく、現場ですぐに「プロフェッショナル」としての知識や技術を発揮できないかもしれません。 しかし、少なくともプロとしての気付きや食支援への意識は高いスタッフ達です。

今後は、実践で知識と技術を確かなものにしていき、 「プロフェッショナル」の名に恥じない活躍をしてくれると思います。