ゼリーの物性への工夫

先日 島津乃荘に発足した摂食嚥下口腔衛生委員会では、 日々「口から食べる」ための環境整備を続けています。 その取り組みのひとつ「食事ラウンド」(利用者様が食事をされている様子を見させていただき、姿勢や嚥下の状態、適切な食事の形態であるかなどを観察すること) の中で、利用者様がゼリーを食べるのに苦心されている場面を目にすることがありました。

そこで、法人認定資格者「摂食嚥下プロフェッショナル」の管理栄養士と調理師が協力し、ゼリーの改良に取り組みました。

ゼリーの物性への工夫-1

ゼリーは形を保つ程度の適度な弾力があることが食感に繋がっていますが、 スプーンを持つ力が弱い、手首の回旋が難しい、適当な量をすくうことが難しい、口に運ぶ動作が不安定になってしまう、などのような 食事動作に何らかの問題を抱える利用者様にとっては、そのゼリーの硬さが “食べにくさ” につながってしまっているようでした。

そのような食事に関する機能が衰えてきた方でも、すくいやすく、適当な大きさになりやすく、嚥下においても窒息に繋がりにくい物性に近づけようと、 配合を変えながら試作してみました。 その中のいくつかを利用者様に実際に食べていただき、硬さ・変形性・付着性を改善したゼリーができました。

ゼリーの物性への工夫-2

今後も、利用者様へご提供する食事が実際に食べやすくなったのかどうかを確認しながら、物性面だけでなく、味・見た目・嚥下・咀嚼などの面からも工夫を行っていきます。