平成26年6月10日・11日の2回、島津乃荘 で「更衣動作による事故防止の研修」が、実演を交えながら行われました。 講師に敬和ヘルスケアグループ(戸嶋病院)のセラピストを迎え、 更衣動作時の関節の動きや可動域を理解するため、たくさんの職員が参加しました。
~研修の様子 初日~
~研修の様子 2日目~
更衣動作は日常生活動作のひとつですが、頻度や動作から見てもかなりの運動量になります。 入所者の方にとって、身体的にも精神的にもリハビリテーションの第一歩になると言えます。
一方で高齢者にとっては、筋力低下や関節可動域の制限に伴い、更衣動作自体が難儀な動作であるばかりか、 介助者が無理な手助けをしてしまうことで靭帯を損傷させたり、関節を脱臼させる等の事故も十分おこり得るので注意が必要です。 高齢者の関節可動域の理解を深めながら、安全に更衣動作をするためのポイント、未然に防ぐ衣服選びのポイントなど、 より知識を深める学習の場となりました。
また、更衣動作は生活リズムを保つための大切な動作であるため、更衣動作そのものが不快なものになってはいけません。 入所者の方が衣服を着たいと思えるような動作支援を行うこと、興味が持てるような衣服の選択・提供も 更衣動作の意欲を持続させるポイントだと再認識しました。
これらのことを、今後も日頃のケアに活かして参ります。
追記:「更衣動作による事後防止の研修」の様子も併せてご覧ください。