5月9日に、島津乃荘 を中心とした 敬和ヘルスケアグループ 栄養科による
「食事の質検討会」が行われました。
この「食事の質検討会」は、年4回実施予定で、今回が初回の第1回目でした。
味は当然ながら、見た目や提供方法、調理方法など
食事提供に関わる質の向上を目的とした検討会です。
今回のテーマは、
「島津乃荘 と 戸嶋病院 での味の違いの原因を調査し改善を検討する」
です。同じ献立での味の違い、興味深いですね。
検討会には、管理栄養士、調理師だけでなく、
普段利用者様の食事介助を行っている介護スタッフ、
利用者様のケア計画を立てているケアマネジャー、
また、一般的な意見を言う立場として管理・監督職も参加し、
多方面から食事の質の向上に繋がる意見を集めました。
島津乃荘 栄養科から、
利用者様の状態に合わせた食事形態の違いがわかるように
「普通」、「かみやすい」、「やわらか」、「なめらか」の4種類の食事が準備され、
形態の違いとその意味について、あらためて学習する機会となりました。
そして、いよいよ試食と評価が始まりました。
献立、食材、分量を同じ条件として
島津乃荘 と 戸嶋病院 、それぞれの栄養科で調理された食事を
各々食べ比べて評価していきます。
「これはどう調理したの?」、「塩分量は違うの?」など
調理師さん達に多くの質問が出て、味の違いや高齢者にとってどちらが良いのか
など活発に意見が交わされました。
今後、検討会で収集された評価や意見を栄養科にて検討し、
食事の質向上に向けて取り組んで行くことになります。
最後に、各担当者からの感想を簡単にご紹介いたします。
島津乃荘 管理栄養士
「食事に対して他の部署からの意見を聞く機会が今までなく、初めて企画しました。
検討会がうまくいくか不安もありましたが、出席された皆さんからいろいろな意見を頂き、
栄養科として、利用者様により良い食事を提供できるようにもっと何ができるのかと、
改めて考えさせられたよい機会になりました。
これから回を重ねていくごとに検討内容を充実させ、食事の質向上に努めていきたいと思います。」
戸嶋病院 管理栄養士
「様々な方から意見を聞き、自分自身も大変勉強になりました。
戸嶋病院 ・島津乃荘 の味を比べてみて、どちらも美味しかったですが、
同じ献立でも味の違いがあるということを知り、何が違うのかと考えさせられる検討会でした。
今回の検討会を活かして、何の違いで味が違っているのか検討する機会が増えれば良いなと思いました。」
島津乃荘 調理師
「同じ食材でも使用する調理器具で味がかわるのはびっくりしました。
今までの食事の形態を全体的に変えないといけないと思いました。
介護をする人からの意見も聞けて勉強になりました。」
島津乃荘 調理師
「実際に介護士の方々に食べていただいて、食べやすさ、味の濃さ、好みなど、
私たちでは分からなかった利用者様の食事の状態を聞けて良かったです。
今まで利用者様の食事を作っているつもりだったが、
実際に利用者様やスタッフの声をあまり聞く機会がなかったため、
戸嶋病院 で調理していたままを島津乃荘 でやっていました。
今回の食事の質検討会で、利用者様がどのように感じて食されていたか
改めてスタッフの方々から意見が聴けて良かったです。
もっと回数を重ねて、利用者様に満足していただけるようなより良い料理が作れればなと思いました。」
これから、益々、島津乃荘 や 戸嶋病院 で美味しく質の高い食事が提供されていくことを期待しています。