利用者様の健康・栄養管理の上で重要な指標となる「喫食率」について、 スタッフが「正確に」把握できるようになるために必要な知識を習得してもらおうと、 スポット研修を実施しました。
病院や福祉施設における食事の「喫食率」とは、 栄養管理上必要とされるエネルギー量などが考慮された献立を、 全量のうちどの程度摂取できているか(喫食量)を示す割合です。
正確な喫食率を把握できれば、体重変化・嗜好による差・食事の様子・食事形態などの情報と併せて考えることで、 利用者様の心身の状況や健康状態をより正しく詳しく判断することができます。
現在 実施している喫食率の記録内容はスタッフによってばらつきがあり、情報として正しく使えない場合がありました。 そこで、統一された情報として認識してもらおうと、スライドで喫食率を説明します。
当施設でご提供している実際の食事の写真を使用し、全粥・ミキサー食・栄養ゼリーなど様々な形態での 標準的な喫食率の例を見ながら覚えてもらいます。
参加したスタッフは、「喫食率」が利用者様の健康・栄養管理の上で重要な項目であることを理解しており、 また、すぐに現場で活かせる内容でもあることから、真剣な眼差しで聞いています。
スタッフ間の認識の差異をできるだけ縮めようと、 最後に演習として12パターンの食事後の写真を提示しながら個別に質問し、本研修を終了しました。
今後も「利用者様の健康のために有用な情報となり得る記録」の質向上への取り組みを続けたいと思います。