2017年03月の記事

2月に開催された「乳和食講演会」に参加した職員による伝達研修を、 ケアプラン ほっと郡元 を中心に毎週実施している 「ケアマネ学習会」と合同で行いました。

今回は、栄養科職員に必要な知識や、在宅ケアに携わる方々へもぜひ知っていただきたいなど様々な内容を含むことから 複数の職種へ声を掛けたところ、栄養科職員訪問介護職員介護支援専門員など多職種が集まり、 更にグループ外の居宅介護支援事業所からの参加もありました。
「乳和食講演会」伝達研修 in ケアマネ学習会の様子-3

食事における塩分摂取量

要介護状態になる上位要因の「脳血管疾患」や高齢の方の死亡原因2位となっている「心疾患」の原因である 「高血圧」は、重要な環境因子として “食塩の過剰摂取” が挙げられます。 臨床データの統計から、血圧の減圧により各種疾患の発症リスクや死亡リスクが減ること、 減圧のためには減塩による効果が大きいことを基礎知識として伝えた上で、 日本人の一般的な食塩摂取量、栄養成分表示からの食塩相当量の計算方法、食事療法としての減塩方法について伝達し、 減塩方法の1つとして、今回は乳和食の紹介を行いました。

乳和食の紹介・実演

「乳和食」は管理栄養士でもある小山浩子氏が考案されたもので、和食の調理に牛乳を用いながらもミルク特有の匂いを抑え、 和食の欠点である「高塩分」と「カルシウム不足」を同時に補う新しい和食(New-Washoku)です。 島津乃荘 栄養科の協力で、 乳清ごはん、ふわふわチーズがんも、ミルクポテトサラダ、 減塩味噌汁を準備し、実際に試食をしてもらいました。
「乳和食講演会」伝達研修 in ケアマネ学習会の様子-1
「乳和食講演会」伝達研修 in ケアマネ学習会の様子-2

減塩味噌汁は、調理工程も普通の味噌汁と大差ありません。調理方法の実演の後、 普段 島津乃荘 でご提供している味噌汁との味や見た目の比較をしてもらいました。 味については好評で、参加者からは「さっそく生活支援や居宅介護支援の現場で活かしたい」との声が上がり、 ミルク特有の匂いを気にする声聞かれませんでした。

今回のメニューについて管理栄養士が栄養計算を行ったデータでは、 普段のメニューに比べて「減塩効果」「カロリーアップ」「ミネラルアップ」「タンパク量増強」などが確認され、 減塩が必要な方だけでなく、場合によっては小食の方にも活用できるのではないかとの声もありました。

島津乃荘 調理師からは大量調理の現場でどの手法であれば導入できるのかを検討する声もあがるなど、 近いうちに利用者様に提供される食事の選択枝として乳和食が登場するかもしれません。

今回、多くの職種の方に興味を持っていただき、 実践に活かせる情報の提供ができた有意義な伝達と学習の場になりました。