「感染対策委員会」研修~手洗い編~

島津乃荘 では、毎月数回の「研修」を実施しています。 様々な面から全体的にスキルアップしていくことで、サービスの質の向上を図る取り組みです。

今回は、一般的な食中毒に関する研修と合わせて食中毒発生経路となる手指の清潔保持の重要性を体験してもらいました。

研修の様子-1

島津乃荘 では、感染症が流行する時期だけではなく、日常的に標準予防策を実施することで 年間を通して流行性感染症対策を行っています。

また、島津乃荘 は「従来型特養」であり、 「大量調理施設衛生管理基準に沿った厨房」 の外で調理を行う事はありません。 従って、施設内でご提供する食事から食中毒が発生することはほとんどなく、 施設内で食中毒が発生する可能性としては、次のような場合が想定されます。

  • 食事提供や介助を行う職員を通しての発生
  • 訪問者による食事への接触や飛沫による発生
  • 訪問者や面会者及び外出時の接触による発生

そこで職員を通しての発生をなくすため、 普段私たちが行っている「手洗い」ではどの程度の効果があり、不適切な手洗いではどの程度の菌が残ってしまうのかを、 「疑似汚れ」と「手洗いチェッカー」を使って体験しました。 ※疑似汚れと手洗いチェッカーは都城地区食品衛生協会よりお借りしたものです。

3人一組になり、以下の方法で手を洗ってもらいました。

  1. 適当に洗う(水洗い)
  2. 自分のいつもの手洗い 
  3. いつもより念入りな手洗い 

まずは、水洗いも何もしていない手を先に見てもらうと、 疑似汚れと手洗いチェッカーのライトが反応し、手全体が白く光ります。

研修の様子-2

そして、手洗いでどれだけの汚れが落ちているのか、自分の手をライトに当ててみます。 職員からは「わっ!こんなに汚れている」「結構しっかり洗ったんだけどな...」といった驚きの声が上がりました。

自分ではしっかりと洗ったつもりでも意外と汚れは落ちておらず、特に指の股部分やつめ先、手首回りなどは、 入念に洗わないと菌を除去できないことを体験しました。

研修の様子-3

こうして残ってしまった菌は、利用者様が手首を握ったり、菌の残ったテーブルを触ったりして、間接的に利用者様の体内に入ることも想定されます。 手洗いや利用者様が触れる可能性のある場所の清潔保持について、これまで以上に気を配る必要があることを実感した研修となりました。