2013年08月の記事

7月19日、島津乃荘  栄養科による2回目の「食事の質検討会」が行われました。
今回の検討会のテーマは『食べやすい麺の長さやトロミなどを調査する』です。

第1回目の検討会後、介護スタッフから形態について貴重な意見を頂き、
それを参考に食形態の見直しを行いました。

そして、週に一度ご提供する麺を 形態に合わせて小さく切って提供していては、
箸はもちろんスプーンですくって口まで運ぶことは難しいのではないか?
という調理師の思いから、今回のテーマを選びました。
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今回は、管理栄養士・調理師、介護スタッフケアマネジャー、
管理・監督職に加え、理事長にも参加して頂きました。
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栄養科より現在提供している麺の形態の説明を行い、
刻んだ麺をどのような状態であれば安全に食べて頂けるのか、
栄養科が考えた3種類の麺の長さを準備し食べて頂きました。
説明を聞きながら、皆さんで「スプーンじゃすくえない」「箸だと食べられる」など、
様々な意見を交わしながら評価していました。
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こちらが、現在提供している麺(1~2㎝)と、2~3㎝・4~5㎝ の
それぞれゆでた状態(左)と乾物の状態(右)です。
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次に、トロミを弱くつけた汁で麺を食べて頂きました。
トロミのないサラサラの状態とはまた違った食べ方になるようで、
同じ長さの麺でも食べ比べながら評価していました。

全てを食べて頂いた結果、麺を細かくしてもトロミがない汁では麺が分散して食べにくく、
ある程度の長さが必要であるということがわかりました。
しかし、トロミが付くと今度は長さがあると麺がすくえなくて食べにくい、
飲み込みにくいという結果になりました。

また、飲み込みが悪いということでトロミを強くつけすぎると、
食べ物が重くなり「握力や筋力の低下されている利用者さまは
疲労感を感じてしまうのではないか」という意見も頂き、
これからのトロミのつけ方などの参考になりました。

食べやすさにはトロミが必要だと思い込んでいましたが、
麺とトロミの関係が食べやすさに影響があることを知ることができました。

今回は麺という事で、そばの状態で評価していただきました。
皆さんそばだけで飽きてしまったかもしれませんが、ご協力頂きありがとうございました。