敬和ヘルスケアグループ では、毎年ハワイで開催される「ヘルスケアマネジメントプログラム」 (医療サービスの質の向上と経営力向上に資するプログラム)へ参加しています。 「ヘルスケアマネジメントプログラム」は「質の向上とコストセービングの経営」をテーマに 株式会社 メディカルコンサルタンツ が開催している研修です。
2015年10月4日 ~ 2015年10月16日 の日程で開催された「第19回 ヘルスケアマネジメントプログラム」は、 20もの研修テーマ項目、10の施設訪問と、非常に充実した内容となっています。
研修前半
前半は、講義やグループワーク、ケーススタディなどでヘルスケアマネジメントについての知識を深めます。 学んだ事を現場に伝え、意識改革しなければならないという使命感をもって参加しました。
- アメリカのマネジドケアシステム
- ヘルスケア産業・医療の質の評価と保険
- ヘルスケア戦略とマーケティング事例
- ヘルスケアマーケティング
今回の研修では「質」を問われていました。
今は IT を使うことで簡単に他所と比較され、世界中どこにいてもその情報が手に入る時代です。
必要な情報をすぐに入手し、自己責任において自分で選ぶことができます。
そして評価され、顧客から選ばれることになります。
「質」の向上は、経営戦略となりえます。
自分が顧客の立場に立って「満足できるサービスとはどんなものか」を考え、真剣に取り組む姿勢が大切です。
また、「質」は接遇(顧客満足度)・医療安全・感染対策・褥創対策・快適な環境(物・清潔さ)・料金など数字化しての評価が可能です。
評価を行うためには、記録に残さなければ意味がありません。
そのため、研修後半で訪問した施設には全て IT が導入されていたことが大変印象に残りました。
研修後半
様々な施設を訪問し、それぞれ施設内のツアーと講義を受けます。
- Queen’s Medical Center(QMC)
- Hawaii Kai Retirement Community(リタイアメント・コミュニティ)
- Surgicare of Hawaii(最新の設備・システムを視察)
- 15Craigside Retirement Residence(ArcadiaセカンドクラスのResidence)
- Arcadia Retirement Residence(退職者の最高級居住施設~元気老人から認知症患者まで)
- Pali Momi Medical Center(オアフ島西部の地域医療センターホスピタル)
- Hawaii Health Information Corporation (HHIC)
- Kuakini Health System(Gary K. Kajiwara ハワイ大学の臨床研究・研修病院)
- Rehabilitation Hospital of the Pacific
- Hospice Hawaii(グループホーム 5bed room)
どの訪問先でも CEO や COO が自ら説明・案内をされ、また、ミッション(mission)・ビジョン(vision)・バリュー(value)が掲示されていました。
最初の訪問先 Queen’s Medical Center の MVV は
敬和ヘルスケアグループの基本理念「人を敬い 人と和す」 と同じ内容であることに感激しました。
ハワイは多民族の州です。街に行きかう人々の笑顔、様々な言葉、ファッション、
花の香り、青い海、亜熱帯植物の緑、活動を続ける火山、風、太陽、日差し…
‘アロハ’ の直訳は ‘息の存在・生命の息’ で、
生きて行く過程、お互いに愛情を持つ気持ち、自分を愛し他人をも愛すということを含むそうです。
今回の訪問先でも、随所でアロハの精神を感じました。
最後に
10月29日には、島津乃荘 で研修の報告会を開催し、 学んできたことを伝えました。今後も折に触れて伝えて行きたいと思います。
敬和ヘルスケアグループ が皆様から選ばれるようになるためには、 基本理念を誠実にとらえ、職員が一丸となって同じ方向に向かい、求められている事はなにか分析し、波にのることが必要です。 私たち職員は、 敬和ヘルスケアグループ で働いているという誇りのもと、職員一人ひとりが仕事に対する責任・プロ意識を持ち、 お互いを思いやる敬和の精神で団結して前へ進んでまいります。
最後に、研修期間は大変充実した日々でした。
この経験を業務に活かしていけるよう、精進したいと思います。
ありがとうございました。
報告者 松栄