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戸嶋病院リハビリテーション科 と 島津乃荘 機能訓練指導員 の主催で、「セラピスト勉強会」を開催しました。 7月16日のテーマは「四肢体幹への治療手技(上肢編)」と題した伝達講習の第1回目です。 セラピストだけではなく治療手技や筋骨に興味のある方を対象に参加を呼びかけたところ、16名の参加がありました。
シリーズ「四肢体幹への治療手技」では、全身へ悪影響を及ぼしたり動きを邪魔したりする症状(痛み、可動域制限、筋緊張、血行不良など) の原因を取り除くための手技を、数回に渡る実技講習で習得します。 例えば、肘関節を調整することで肩こり(肩甲骨周囲の筋緊張)が改善されるといった、直接触らない部位の不調の解消を目指します。
初回となるこの日の内容は、基本となる触診と前腕(ぜんわん:手首より上から肘の下まで)の調整です。 リハビリテーションでは、骨のアライメント(各関節や骨の並び)の調整を行うことでアライメント異常から生じる異常筋緊張を改善し、 他の治療法の導入が行いやすくなります。
触診
治療手技を行う際のタッチの仕方のうち、骨タッチについて習得しました。
橈骨(とうこつ):前腕の2本の骨のうち、親指側にあるもの。上が細く、下が太い。
尺骨(しゃっこつ):前腕の2本の骨のうち、小指側にあるもの。上が太く、下が細い。
関節の調整
加齢やストレス等で骨が下がることがあり、これによる異常筋緊張が生じ身体パフォーマンスが下がることがあります。
橈骨頭(とうこっとう:肘関節側)の調整
橈骨手根関節(とうこつしゅこんかんせつ:手首の関節)の調整(尺骨も同時に調整を行います)
前腕骨間膜の調整
前腕骨間膜が硬くなると骨間膜内に存在する血管・神経・リンパが阻害されてしまうこともあるので、調整します。
前腕骨間膜(ぜんわんこつかんまく):撓骨と尺骨の間を結ぶ強靭な線維膜のこと。