2019年06月の記事

新しいこと始めよう!

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第2期「摂食嚥下プロフェッショナル」 養成研修の最終カリキュラムとなる「口から食べる支援の実践」事例報告会が開催されました。

実践事例報告会の様子-1

摂食嚥下プロフェッショナル養成研修の一環として、食事をする上で課題を抱える利用者様に対して3月に初回評価を行っています。 そして、今回の中間評価の時点でどのような変化があったのかや、今後の展開を含めた内容が報告されました。

初回評価

この利用者様は食事意欲はある方なのですが、次のような課題がありました。

  1. たまに痰貯留が見られる
  2. 自力摂取だが非常に食べこぼしが多い
  3. スプーンを落とすことがある
  4. 低栄養状態で体重が減少傾向
実践事例報告会の様子-5

そこで、口から食べるバランスチャート(KTBC)※を用いて初回評価を行いました。

※ NPO法人 口から食べる幸せを守る会(KTSM)により考案されたツールで、 口から食べるための包括的で多面的な食支援スキルとして、観察と実践からアセスメントと支援方法を導きだすことができます。

NPO法人 口から食べる幸せを守る会

支援内容

評価結果から強みと弱みの部分を確認し、課題を分析した上でプランを立て、プランをもとに支援を行いました。 ここでは、その一部をご紹介します。

項目アセスメント・プラン
呼吸状態自己喀出しやすい環境設定
認知機能(食事中)食事前の覚醒の促しと食事が見えやすいポジショニング
嚥下意識的な嚥下の促し、嚥下動作を阻害しないポジショニング
姿勢・耐久性椅子での座位保持及び耐久性を評価
食事動作安定した食事動作ができるポジショニング、細グリップを評価
食物形態お茶はとろみ無を評価、極刻みの摂取が可能であれば形態変更を検討
栄養MNA(簡易栄養状態評価表)での低栄養評価

中間評価

実践事例報告会の様子-3

その結果、中間評価の時点では次のような変化があり、毎日自力で全量摂取できる状態にまでなられています。

実践事例報告会の様子-2
項目初回評価時中間評価時
食事環境車椅子椅子
食べこぼし多量ほぼなし
栄養状態体重減少傾向体重微増

今後へ向けて

この事例を通して学んだことを、他の多くの利用者様の支援にも活かしていけるよう期待しています。

実践事例報告会の様子-4

前回の摂食嚥下勉強会 に引き続き、食事介助の実技演習(基礎)を行いました。

食事介助の実技演習の様子

前回は椅子座位の方への食事介助ということで、咀嚼・送り込み・食塊形成がある程度可能な方を想定していました。 しかし、ADL・体調・嚥下障害の程度によっては、リクライニング車椅子やベッド上での食事介助となることもあります。 今回はそのうちベッド上での食事介助の演習を行いました。

まずは咀嚼食における食事介助方法について、ギャッジアップ角度(実際は頸部の角度)が60度以上の場合と、 重力位である60度未満(今回は45度)の場合の違いを説明します。

食事介助動作の「基本」は椅子座位でもベッド上でも同じです。 そこで、細かい説明の前に「まずは実演」してもらったところ、 前回学んだことがしっかり身についており、患者様役のスタッフも違和感なく食べる事ができていました。

椅子や車椅子の場合でもそうですが、特にベッド上の場合はポジショニングが重要になります。 次回は食事時のポジショニング基礎を行う予定です。