2019年05月の記事

新年度最初の 摂食嚥下勉強会 では、 栄養士に向けた食事介助の実技演習(基礎)を実施しました。

食事介助をする栄養士

島津乃荘では週2回 摂食嚥下口腔衛生委員会 による ラウンド が行われており、 食事に何らかの問題を抱える利用者様の課題解決を行っています。

現在ラウンドに同席している栄養士は本年度の新入職員です。これまでに食事介助の経験や知識・技術がほとんどないことから、 利用者様の直接支援ではなく、委員会によるラウンドのサポートを行っています。

しかし、食事介助を通した利用者様とのコミュニケーションや摂食嚥下評価から得られるものは大きく、 献立作成や嗜好調査という意味でも大いに役立ちます。そこで、食事介助の知識と技術をゼロから学ぶことになりました。

初回となる今回は、先行期における食物認知の重要性、食事をする人の側に立った介助方法、 誤嚥を招く間違った介助方法、食物物性の違いの体感として実際に複数種類の形態の食べ物を使った実技研修などが行われました。 今後も回を重ね、技術を習得していく予定です。

「正しい知識」をベースとした食事介助の技術を学んでいくことで、 喫食者(利用者様)目線を忘れない「専門職としての栄養士」に成長してくれることと思います。