5月5日に行われた第12回 摂食嚥下勉強会では、嚥下評価時や直接訓練時に行う頸部聴診法を体験しました。
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頸部聴診法は、聴診できる音の種類によって病態を絞り込むことや、 目に見えない咽頭内の様子をイメージすることができるので、 特に嚥下評価時や嚥下訓練初期には必須となるものです。
今回は、一般的な聴診器を使用した方法ではなく、 両手がフリーになり複数の耳で観察できるメリットがある「咽喉マイク」を使用して行いました。
最初に参加者全員が1回ずつ試し、それぞれの呼吸音、咀嚼音、 嚥下音などを聞いた後、資料DVDのVE映像による異常嚥下音 数パターンを聞いてみます。 そして、再び自分たちの正常な嚥下音を聞き、正常な音と異常な音の違いをしっかりと確認しました。
実際に体験することで、正常な音について何度も聞き慣れてこそ異常音に気付くことができる、 ということがわかりました。 また、摂取するものや摂取時の姿勢などの違いでも音が変わってくるため、 今後の勉強会を通じて経験を積んでいければと思っています。