摂食嚥下勉強会(2)「車椅子でのポジショニング」

前回の摂食嚥下実技研修で 「摂食嚥下のメカニズムを理解した上での基本技術」 を学んだのに続き、 「車椅子で食事を行う際のポジショニング」の実技研修が実施されました。 戸嶋病院 を会場として同内容で2回開催され、 島津乃荘戸嶋病院 ともに多くの職員の参加がありました。

摂食嚥下実技研修(2)の様子-1

まずは、前回「ベッド上でのポジショニング」を学習した職員と初参加の職員に、 車椅子で一部介助又は自力摂取する場合のポジショニングをしてもらいました。

前回参加の職員は、 ベッドの時と同様に摂食嚥下を楽に行うために大切なポイントを確認できていました。

そのうえで注意点やポイントが説明され、解説しながら不足している部分を説明し、 適切な車椅子でのポジショニングの見本を一から実践しました。

摂食嚥下実技研修(2)の様子-2

車椅子でのポジショニングとベッド上のポジショニングは大切なことや重要なポイントが共通していましたが、 移動の道具である車椅子を座る道具に近付ける方法、それを行わないことの悪影響、 自力摂取を省エネで行えるようにする支援方法など、 食事姿勢と摂取方法の違いにより配慮すべき点が増えたり変わったりすることを学びました。

特に、たった3枚のタオルで驚くほど車椅子の座り心地がよくなるうえに、 食事するために良い姿勢になることを学べたことは大きな収穫で、 早速これから患者様や利用者様の食事場面で活かしていけると感じました。