食事及び嚥下訓練におけるポジショニング( ベッド編| 車椅子編)、ベッドサイドでのスクリーニング について学んだ後、 いよいよ「食事介助の基礎技術」の実技研修となりました。
今回は基礎ということで、セルフケア強化を行う一部介助ではなく、全介助を想定して、 次の3種類の実技を行いました。
- 45度ベッドアップでの学会分類1jのゼリー
- 60度ベッドアップでの全粥
- 車椅子座位での全粥
講師のお手本を見た後に説明を受けていざ実技に入るのですが、 普段自分達が行っていたり目にしたりしている食事介助の方法とは大きく異なり、 なかなかうまくできませんでした。
食具の選択、五感を活かしたアプローチ、スプーン操作方法、次の一口のタイミングなど、 すべてが患者様・利用者様が口から食べる上での適切な支援に繋がっており、 自力摂取に向けた直接訓練となっていることが、改めてわかりました。
特に、スプーンの挿入角度とホールを置く場所によって食べやすさに大きな差が出ることを、 介助者役・患者役の両面から体験することで実感出来ました。 また、咀嚼をしないゼリーと咀嚼をする粥では、食物を置く場所が異なることも勉強になりました。
この研修では、これまで深く考えずに食事介助をしていたことに気付かされ、 自分たちの食事介助スキルを高める必要性を強く感じました。 これから職員同士でも練習し、患者様・利用者様に口から食べる喜びをご提供できるよう努めていきたいと思います。