2017年07月の記事

平成29年度 第一回 宮崎摂食嚥下障害臨床研究会定例会の内容の中から、 病院で活用できる「嚥下障害患者のシーティング(身体構造、嚥下メカニズム視点での根拠)」についての 伝達研修を行いました。
「嚥下障害患者のシーティング」伝達研修の様子

※これまでの「宮崎摂食嚥下障害臨床研究会 定例会」伝達研修  (1)(2)

食事摂取時のシーティングは各種書籍等で紹介されていますが、教科書通りに実施しようとしても、実際の現場では 「嚥下状況が改善されない」「その姿勢にできない」「設定したポジションを維持できない」など、うまくいかない場面が多々あります。

伝達研修では、摂食嚥下動作がどの場面でどの筋肉や器官がどのように作用しどう影響を与えているのかというアプローチから知ることで、 シーティングの上で不具合要素(麻痺や円背など)があっても、 食事摂取での重要な点を守り、個別の最適なポジショニングを設定できる発想と知識を身につけました。 そのうえで、今行っているシーティングにも改善点があることを意識してもらえるよう伝達しました。

今回の内容は難しく、現場で活かせる段階になるまでには、まだまだ伝達が必要だと感じました。

患者様に適切なケアをご提供していけるよう、今後も 摂食嚥下勉強会の中で詳細を伝えて個々のレベルアップを図っていきたいと思います。