敬和ヘルスケアグループ 全体で患者様・利用者様の摂食嚥下障害及び経口摂取支援(口から食べる支援)に取り組むため、 並行して実施している 摂食嚥下勉強会 の内容を踏まえた定期的な実技研修「摂食嚥下実技研修」が開始されました。
第1回は「ベッド上で食事及び直接訓練を行う際のポジショニング」の実技研修です。 戸嶋病院 を会場として同内容で2回開催されました。
ポジショニングについては褥瘡(じょくそう)予防のための除圧などで普段から実施していますが、 食事のための姿勢としてのポジショニングとは違うこともあり、正しく実施できない参加者もいます。
今回は、ベッドサイドスクリーニングや訓練開始時に行う30度ベッドアップ、咀嚼を伴う食事時の60度ベッドアップ、 その中間位の45度ベッドアップについて、参加者全員が患者役、介助者役を体験する形で実技を練習しました。
練習は健常者で行うので基本的なポジショニングの形を知っていれば対応できますが、 実際の患者様・利用者様は円背や側弯などの姿勢不良・拘縮・麻痺などがある場合が多く、そのままでは対応できません。
研修は、摂食嚥下の仕組みの解説をはさみながら 「どの部分(頸部、肩甲帯、前腕と肘、足底、骨盤、目線等)を どのような状態にすれば、食物認知、摂食、咀嚼、嚥下がしやすくなるのか」 という形で進められ、基本を学習しました。
今後は、実際に個々の患者様・利用者様への適切なポジショニングとして実践していこうと思います。